脂漏性角化症の治療

脂漏性角化症とはどんなシミ?

脂漏性角化症は俗に老人性イボとも呼ばれ、皮膚の老化に伴い生じる隆起性の良性腫瘍です。大きさは数mm~2cm程度で境界明瞭、茶褐色~黒褐色調を呈します。お年寄りの方の顔の皮膚にはたいてい1つはあるようなありふれたシミです。平坦な老人性色素斑が成長して盛り上がってくると脂漏性角化症になると言われており、実際に老人性色素斑の一部分として存在する例も数多く見られます。
老人性色素斑と同様には紫外線を浴びる場所であればどこにでもできます。つまり日頃露出している部位で、顔、手背、前腕、デコルテなどが好発部位です。農業従事者やテニスやゴルフなどの屋外スポーツ、マリンスポーツを好まれる日頃紫外線を強く浴びている方に多発しやすいです。

脂漏性角化症の治療方法

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは色素(メラニン)に反応するレーザーではなく、組織に含まれる水分に反応し、組織を蒸散させるレーザーです。脂漏性角化症の治療にも非常に有効で、局所麻酔をした上で盛り上がりのある部分蒸散させます。治療後は熱による刺激により炎症後色素沈着が生じますが、徐々に引いていきます。盛り上がりの厚みがかなりある場合、メラニンの量が少なく色が薄い場合などには最も推奨されます。

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Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザー

脂漏性角化症をQスイッチレーザーで治療した場合、レーザーがメラニンに反応するため色味の改善にはなるものの、表面の隆起が解消されない可能性が高いです。そのため、Qスイッチレーザーに搭載されているノーマルパルスモード(通常のナノ秒ではなくそれより長いマイクロ秒のパルス幅でレーザーを照射するモード)で照射することにより、熱反応が生じ、病変部組織に適度なダメージを与えることがます。治療後は色素沈着を生じることがあり、、再びシミが再燃してきたように見えます。この炎症後色素沈着は数ヶ月~6ヶ月くらいの経過で徐々に引いていきます。

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