額のボトックス注射

額のボトックス注射はどんな治療?

額に横方向2~4列くらいで入るしわ、気になりますよね。放っておくとクセじわになって最終的には深い深い溝になってしまいます。そうなる前に何とか手を打ちたいものですが、実は額の横じわはそれ程深くなっていなければボトックスを注射するだけで治療できます。施術自体は実に1分以内に終わる簡単なものです。実際に額のしわを気にされてボトックス注射を希望される方は大変多いです。
額のしわ

誰でも受けられるの?

額のボトックス注射はとてもよく効くので、一度受けるとその後ずっとリピートされる方がほとんどです。しかし、額のボトックス注射を希望される方の約30%くらいは額のボトックス注射をすぐには行うことができません。まず一旦他の治療を行わなければならないのです。これはどういうことでしょうか?それを理解するために、額の横じわを作る表情筋である前頭筋について理解を深めましょう。

前頭筋について

額に横じわを作る元凶は前頭筋です。前頭筋は眉毛を挙げるための筋肉です。眉毛を挙げると額の皮膚が寄ってしわができます。ということは、前頭筋の動きを制限すると眉毛の上方向の動きが抑制されて、額にしわが寄りにくくなるということです。この治療が正に額のボトックス注射なわけです。ちなみに、若いときは肌にハリがあるので眉毛を挙げても額の皮膚は波打つだけでしわにはなりませんが、肌ののハリが減少してくると細い横しわが走るようになります。

眼瞼下垂と皮膚弛緩

そもそも前頭筋は表情筋の一つで、眉毛を挙げることは驚いた表情を作る動作です。しかし、こういった表情とは関係なく眉毛を挙げるようになることがあります。それはまぶたを開けにくいときです。まぶたを開ける筋肉は眼瞼挙筋と言って上眼瞼の奥の方にあります。本来はこの筋肉の力だけで上まぶたを開けることができます。何らかの理由により眼瞼挙筋の力が上まぶたに伝わりにくくなる状態を「眼瞼下垂」と言いますが、この場合、前頭筋の力で眉毛を拳上してまぶたの開きを助けようとします。結果、額にしわが寄りやすくなります。

このような人に額のしわが気になるからといってボトックスを注射したらどうなるでしょうか?眉毛が下がってしまいまぶたの開きを補助してくれなくなるので一気にまぶたが重くなったように感じます。場合によっては肩こりや頭痛がひどくなることもあります。ですので、眼瞼下垂のある人に額のボトックス注射は行うことができません。眼瞼下垂はとてもありふれた病気なので、これが理由で額のしわが深くなっている人は実際に非常に多いのです。ちなみに当院は眼瞼下垂治療を数多く行っているクリニックですので、眼瞼下垂が原因で額のしわが深い人の治療も行うことができます。

また、眼瞼下垂にやや似ている状態として「(上眼瞼)皮膚弛緩症」があります。要は上まぶたの皮膚がたるんだ状態です。この場合、上まぶたの皮膚が垂れてきて視界をさえぎるために、まぶたは開いていても開いていないような状態、つまり前述の眼瞼下垂に似た状態になります。やはり結果として眉毛を拳上して視界を確保しようとします。

この場合も眼瞼下垂同様、ボトックスを額に注射すると眉毛が下がってきて途端にまぶたの皮膚が視界を覆ってしまいます。ですので皮膚弛緩がある場合も額のボトックス注射は行えません。ちなみに当院は上眼瞼皮膚弛緩症の治療も数多く行っておりますので、皮膚弛緩症が原因で額のしわが深い人の治療も行うことができます。

上記のような眼瞼下垂や皮膚弛緩のある方は本当にかなり多く、これらに該当する場合はその治療をした後でなければ額のボトックス注射を行うことができません。

施術方法

では実際の額のボトックス注射というのはどのように行うのでしょうか?施術者の好みにより絶対にこれという注射方法はありませんが、私の額のボトックス注射の要点は以下です。
(1)ボトックスの量は4~8単位くらい。12単位以上注射するときは効きすぎに注意。
(2)上方視をしてもらってどの位置にしわが寄るかを確認し、1列につき3~5ポイント、2列にマーキング。眉毛に近すぎる位置にボトックスを注射すると眉毛が全く動かなくなる可能性があるので、眉毛の上端から少なくとも1cm、通常は1.5cm以上空けた位置に注射します。
(3)筋層の浅め~真皮深層くらいに1ポイント0.05mlずつ注射。
(4)初回は慎重に量少な目で。

以上、額のボトックス注射について理解が深まりましたでしょうか?とても良い治療なので興味のある方はぜひご相談ください。