ドクターブログ | 医療法人一美会エースクリニック

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スマートインジェクションシステム

以前、ヒアルロン酸注射をする医師の心構えは画家や彫刻家と同じであるという話をしました。

画家にとっての絵の具がヒアルロン酸であり、筆が注入針です。また、彫刻家にとっての彫材がヒアルロン酸であり、彫刻刀が注入針です。ヒアルロン酸も注入針もどちらもこだわればこだわるほど良い仕上がりに近づきます。ヒアルロン酸注射のこだわりに関しては以前のコラムでご紹介していますので、今回は注入針についてのこだわりについてお話ししたいと思います。

当院ではヒアルロン酸注射の際に使用している針は通常30Gの針を使用しています。30Gの針というのは美容クリニックでは比較的多く使用されますが、かなり細い針なので採血や点滴には使用できません。その30G針をヒアルロン酸注射時の標準仕様としていますし、さらに表面麻酔を行えば注射時の痛みはより少なくなります。しかし世の中というのは常に進歩するもので、最近世界で一番細い針とされる35G針を使用することができるようになりました。
針の比較左から30G、32G、35G針(クリックで拡大)

30G針でも十分細いですが、35Gとなるとこれはもう異次元の細さです。となれば、この針を使用して施術を行いたいと思うのが常により良い施注方法を模索している者の性分です。針が細ければ細いほど、注射時の痛みは少なく、内出血のリスクも下がりますので、施術を受ける方の利益が大変に大きくなるのですから。

というわけで、35Gエンジェルニードルを使用して施術を重ねてみました。その感想ですが、人間の手の力では微妙な量のコントロールがしづらいかなと思いました。35G針はとてつもなく細い針なので、注入時にかなり圧力をかけないとヒアルロン酸が入っていかず、人間の手の力に頼っていては正確な注射が行いづらいという欠点もあるのです。ですので、35G針を使用するときは自動注入器を使って注入するようにしました。これなら微量のコントロールも器械がしてくれるので、美しい仕上がりが達成できます。

35G針はそもそもが出血しにくい針ですが、さらに静脈可視化装置を使用して血管の位置を確認してから施注を行うことで、内出血のリスクを二重に軽減することができます。
静脈可視化装置

35Gエンジェルニードル、自動注入器、静脈可視化装置の三種の神器を使用してより快適な施術を目指すこの方法をスマートインジェクションシステムと名付けました。
35Gエンジェルニードルを使ってベビーコラーゲン注射
全てのヒアルロン酸製剤が35G針の極細の管腔を通過できるわけではないので、スマートインジェクションシステムを利用できるのは一部の軟らかいヒアルロン酸のみとなりますが、より快適な施術を受けたいという方はぜひ体験してみてください。現在のところ、材料や道具にコストがかかるためヒアルロン酸注射のオプションメニューとなります。ちなみにベビーコラーゲン注射には無料でスマートインジェクションシステムをおつけしています。

監修医師

竹内 孝基 医師

エースクリニック理事長

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