ボトックスビスタ~目尻の表情じわに適応追加承認取得

当院ではお顔の表情じわの治療にはボトックスビスタを使用しております。
ボトックスビスタ

お顔の表情じわと一口に言っても、額、眉間、目尻、下瞼、鼻、あご、上口唇など色々あるのですが、このたび、2016年5月、A型ボツリヌス毒素製剤「ボトックスビスタ®注用50単位」は「65歳未満の成人における目尻の表情皺」を効能・効果としての製造販売が追加承認されました。パチパチ。

元々ボトックスビスタは「65歳未満の成人における眉間の表情皺」を効能・効果として、2009年1月に厚生労働省の製造販売承認を取得していましたが、これが目尻の表情じわにも適応が拡大されたわけです。 といっても、これまでにも実際は目尻の表情じわの治療目的でボトックスビスタを使用していましたし、眉間や目尻だけでなくその他のありとあらゆる表情じわの治療に用いているわけですが、やっと国のお墨付きが得られたということです。

ボトックスを医師が個人輸入して使うようになったのが15年前くらいだったと思いますが、その当時はちゃんと決まった注射法なんてものがなく(一応何となくなガイドみたいなものはありましたが)、それぞれの医師が手探りで自己流の施術を行っていました。その頃はアメリカの女優さんはみんなボトックス顔をしていましたね。今から思えば「それ変でしょ。全然動いてないけど。」みたいな顔ばっかり。でもその当時はそれでも「セレブはやっぱりボトックスやってんだ!」みたいに妙な納得をしていました。それから比べるとボトックス注射もかなり洗練されて、一応スタンダードな注射法というのが確立されています。きちんと注射すれば自然に若返ることができ、効果がかなりきっちり出るので、「もうボトックスなしでは生きていけない」という人を量産しまくっている魔法の薬とも言えるでしょう。美容医療は新しい治療が生まれては消えていく浮き沈みの激しい分野ですが、ボトックスはこの20年生き残ってきたし、さらに10年は確実に生き残る治療だと思います。

さて、眉間に加えて目尻の表情じわに効果効能が追加されたので、表情じわの治療にいらっしゃる患者様にアドバイスですが、表情じわの治療はどこか一か所ボトックスを注射するのではなく、複数か所治療を行うと良いと思います。たとえば眉間だけに注射するのではなく、眉間、額、目尻の3か所に注射するとかですね。これは要するに、1か所だけが老化するのではないので全体のバランスを考えて治療するのが自然だということです。眉間だけ若返っても、他が若返ってなければアンバランスですよね。自然な若返り治療というのはトータルで見ていかないといけません。