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オスモインジェクター ~薬液を確実に真皮層に届ける新しいドラッグデリバリーデバイス~

様々な美肌治療がありますが、美肌成分が豊富に含まれる薬を注射で入れていく治療は、その効果の高さから人気があります。肌に注射で薬液を入れる方法として、細いゲージの針を使って人の手で入れていくナパージュ法や、器械を使用して一定の深さに均一に入れていく方法(ヴィタールインジェクターなど)などがあります。皮膚の真皮層に薬液を注射する最新の方法としてオスモインジェクターというデバイスがあるので、今回はそれを紹介したいと思います。

オスモインジェククター

オスモインジェクターは容器と針が一緒になった構造をしています。薬液を容器に入れ、針を皮膚に押し付けると、薬液が自動的に真皮内に注入されていくという仕組みです。

オスモインジェクターでの注入

オスモインジェクターは、一見単純な構造のようですが、いくつかの画期的な構造を有しています。その画期的な構造を一言で言い表すと、「40Gスパイラルニードル」

40Gスパイラルニードル

オスモインジェクターには40Gの超極細針が20本ついています。針の長さは0.6mmでちょうど真皮層に届く長さです。 40Gという驚きの細さの針ゆえに20本ついていますが注射時の痛みはほとんどありません。さらに0.6mmの針長なので真皮層を貫くことはなく、出血もほとんどしません。

さらに、最重要ポイント、オスモインジェクターの肝はこの針の構造にあります。

針の構造

普通、注射針といえば針の真ん中がトンネル状の空洞になっていてそこを通って薬液が針先から出てくるものを想像すると思います。しかし、現在の技術ではこの構造の針だと35G程度の細さまでが限界で、40Gの超超極細の針を作ることはできません。ではどうやって40G超超極細針を作るのか?

この針は中心に空洞がある構造ではなく、側面にはらせん状の溝が掘ってあります。針を皮膚に刺して抜くときに、針の刺さっていた穴には陰圧がかかります。この陰圧によって薬液がらせん状の溝を通して自動的に真皮層に注入されます。

薬液が注入される仕組み

これで痛くなく真皮層に注射で薬液を確実に注射できます。実際に皮膚の組織像を調べると、ちゃんと薬液が注入されているのが確かめられます。

組織像

すごい!こんな針を考えついた人ブラボー!

でもオスモインジェクターにも欠点があり、この超超極細の構造ゆえにさすがに粘性のある液体を注射することはできません。つまりヒアルロン酸などはかなりやわらかいものであっても注射できません。サラサラな液体のみ注射可能です。だから水光注射などで入れるヒアルロン酸などはオスモインジェクターでは入りません。

現在のところ、当院では臍帯血幹細胞培養上清液(臍帯血再生因子療法)でこのオスモインジェクターを使用しています。 痛みなく短時間に効果的な施術を行うことができるという素晴らしい注入デバイスです。

監修医師

竹内 孝基 医師

エースクリニック理事長

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