失敗しない肝斑治療とは?

当院は開院当初よりレーザートーニングを精力的に行っており、東海地区においてかなりの症例数を有するクリニックです。

2010年当時、レーザートーニングが現在ほど市民権を得ていなかった時代から試行錯誤の手探りで、どうやったら高い効果を挙げられるかを日々研究していました。

その成果もあって、現在ではほぼ100%の方に効果を出せるようになってきています。

 

先日、他院様にてレーザートーニングの治療を5回行ったけれども全く効果がなかったという方が診察にお見えになりました。

5回のレーザートーニングにより改善が見られたのかどうかは以前の状態が不明なためわかりませんでしたが、その方は頑固な肝斑でお悩みとのことでした。

当院の肝斑診療の経験を踏まえて、どのように肝斑治療を行っていったら良いかをアドバイスさせていただきました。

 

肝斑治療にはいくつかの方法がありますが、当院では肝斑の治療をレーザートーニングをメインにして行っております。

そのため、以下はレーザートーニングを軸とした治療を前提に意見を述べさせていただきます。

肝斑治療がうまくいかない場合、いくつかの理由があります。

多くの場合、下記のいずれかに該当するはずです。

 

(1)治療回数が少ない

肝斑治療にレーザートーニングが使えるようになり、以前に比べて早く肝斑を改善させることができるようになりました。

しかし、肝斑治療に王道がないのは変わりません。

ごく短期間で見違えるように改善するわけではないということを肝に銘じておいてください。

元々レーザートーニングはかなりマイルドな治療です。

これは刺激に弱い肝斑には強い治療ができないからです。

マイルドな治療である以上、目に見える効果を出すには治療回数が必要です。

実際のところ5回でかなり改善する人もいるにはいますが、通常もっと多くの回数が必要です。

平均10回くらいは予定しておいた方が良いと思います。

2週間に1回の施術として10回だと約5か月です。

人によってはさらに多くの回数を必要とする場合もあります。

当院には、途中お休みを入れつつも、かれこれ4~5年くらいレーザートーニングをやり続けている人が数人います。

最初はシミだらけの汚い肌であったその方達も、今ではシミ一つないくらいのキレイなお肌になっています。

 

(2)レーザートーニング後の肌の沈静をしていない

レーザートーニングはマイルドなレーザーを照射するため肌への刺激は少ないですが、施術直後は多少の赤みが出ています。

施術後に何もしないと人によっては肌への刺激が思ったより強く入ってしまう可能性があります。

そのため、お肌の沈静効果のあるイオン導入やエレクトロポレーション治療をレーザートーニングの直後に行うと治療効果が安定します。

イオン導入やエレクトロポレーションは心地の良い施術ですのでリラクゼーション効果もありますし、何よりメラニン産生を抑えてくれるトラネキサム酸やビタミンCなどの美白成分をお肌に浸透させる効果もありますので、一石三鳥です。

実際に、レーザートーニング後にイオン導入やエレクトロポレーションを行うか行わないかは治療結果にかなり影響します。

かなりシミ・肝斑の状態が改善していて、メンテナンスのためにレーザートーニングを行っているのであれば、レーザートーニング単体の治療でも問題はないと思いますが、積極的に改善していこうという状況ならイオン導入やエレクトロポレーションを併せて行った方が良い結果が得られすいと思います。

 

(3)メラニンの産生を抑える治療を行っていない

レーザートーニングはメラニンを少しずつ除去していく治療ですが、これだけでは肝斑や多いシミの治療としては片手落ちです。

というのは、メラニンを少しずつ除去したとしても、それを上回るスピードでメラニンが新たに作られてしまえば変化はありません。

実際にシミが多い人というのは、お肌がメラニンをたくさん作りやすい状態にあります。

ですので、メラニンを除去する治療に加えて、メラニンの産生を抑える治療を行わなければ効果が不十分となりやすいのです。

前出のイオン導入やエレクトロポレーションもメラニン産生を抑える治療ですが、トラネキサム酸の内服やハイドロキノンの外用も同様の治療となります。

メラニン産生が過剰な人にあってはメラニンの産生を抑えなければ効果は激減してしまいます。

内服薬や外用薬は決して高価なものではないので、ここで費用を惜しんではいけません。

 

(4)生活習慣を何ら改善していない

肝斑でお悩みの方、シミだらけのお肌の方というのは、そもそもそのようになってしまう素因を生活習慣の中に持っています。

例えば、お化粧や洗顔で顔をせっせと擦りまくっていたり、紫外線対策を全くしていなかったりといったことです。

こういう生活習慣が原因で現在の状態があるのに、それを何ら改善させずに、レーザー治療にのみ頼っても良い結果は得られません。

例えば、お化粧や洗顔で顔を擦りすぎている方は擦らずにすむお化粧品に変えるとか、どうしても紫外線を浴びる機会を避けられないという方は塗る日焼け止め以外に飲む日焼け止めも併用するなどの対策が必要です。

(このようなお化粧品や日焼け止めを常時置いておりますので、必要な方はお申し出ください。)

 

美肌を手に入れるのは一朝一夕ではいきませんが、(1)~(4)までを踏まえて、適切に対処すれば、結果はおのずからついてきます。

何と言っても「色白は七難隠す」のですから、ぜひ頑張って下さい。