シミの定義

最近はインターネット上で様々な情報に接することができ大変便利です。しかし個々の情報の質は玉石混交であり、ときに正しくないことまでも延々とコピペされ、あたかも真実のようになってしまっていることもあります。シミの情報もまさに同様な側面がありますが、一般の読者の方はその価値の様々な情報の海を泳がなければいけないわけです。

さて、ネット上のシミの記事を見ていると、あることに気づきます。シミが色々な定義の基に使われているということに。こんな文章を見たことはありませんか?
「肝斑はシミではありません。」「肝斑は女性に多いシミです。」

この2つの文章はお互いに矛盾していますが、別にウソを言おうとしているわけではありません。シミを異なる定義で使っているのです。ネット上でよく見かける表現では、例えばある記事では「シミ=老人性色素斑」として書かれています。「肝斑はシミではありません」というのはまさにこの定義で書かれているわけです。それに対して「肝斑は女性に多いシミです」というのはこの定義では書かれていません。シミをもっと広い意味でとらえていて、周囲の皮膚よりも色が茶色く濃い状態としてとらえています。
シミの一例その1
シミの一例その2

医学的には、シミとは良性後天性メラニン増加症であり、皮膚にメラニンが蓄積し周囲の皮膚よりも濃い茶褐色を帯びた状態のことを言います。通常は、先天性の母斑(アザ)や悪性のものは除きまます。この定義に沿って考えると、「シミ=老人性色素斑+脂漏性角化症+肝斑雀卵斑後天性真皮メラノサイトーシス炎症後色素沈着」となります。

シミというのは俗語であるため、特にネット上では色々な意味で使用されています。そのため、シミの知識のない一般の方だと混乱してしまうと思います。前後の文脈を見て、「シミ」を上記のどちらの定義で使っているかを判断し迷わないようにしてください。