肝斑の治療

肝斑とはどんなシミ?

肝斑は特に30代~50代の女性に多いシミです。肝斑は他の種類のシミと違って、強い刺激が加わるとより濃くなる性質があります。そのため、レーザーに限らず強い刺激となり得る治療は厳禁です。低刺激の治療を粘り強く続けることが肝斑改善の大切なポイントです。肝斑の治療にはいくつかの方法がありますが、その主体となるものはレーザー療法あるいは外用療法です。
肝斑のイメージ

肝斑の治療方法

肝斑の治療では刺激の少ないマイルドな治療が主体となります。

レーザートーニング

レーザートーニング

レーザートーニングは、Qスイッチヤグレーザーを使用して、弱パワーでたくさんのレーザーを照射する施術です。レーザートーニングの登場以前の治療ではレーザーは強く照射するものでしたが、 レーザートーニングはQスイッチヤグレーザーを使用します。肝斑を刺激しないよう弱パワーで照射する代わりに非常にたくさん当てます。当院の場合、約8分間の施術中に顔全体で約2,400ショットのレーザーを照射します。弱く当てているので痛みはほぼないかわずかです。これを2週間に1回のペースで5~10回を目安に続けます。ダウンタイムもないので、肝斑治療では最も多くの人が選択される方法です。当院はレーザートーニングの黎明期よりこの施術を行ってきました。現在でも名古屋で最も多くのレーザートーニングを行っている施設の一つですので、レーザートーニングの高いノウハウを持っています。

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経皮導入(イオン導入・エレクトロポレーション)

メラニンの産生を抑える成分のトラネキサム酸やビタミンCなどの美白作用のある薬剤を微弱な電流で皮膚の内部に浸透させる方法です。単純に皮膚の表面から電気を流すイオン導入法や特殊な電気パルスを使用するエレクトロポレーション法があります。経皮導入単体で治療を行うこともありますが、レーザートーニング後などに肌の鎮静を兼ねて行うことが多い方法です。


ハイドロキノン(外用美白剤)

ハイドロキノン(外用美白剤)

ハイドロキノンにはメラニンの合成を抑制する作用があります。これ単体で早期に肝斑を改善させるのは難しいので、レーザートーニングやトレチノインを組み合わせると良いでしょう。
 
 

トレチノイン

トレチノイン

トレチノインは、肌のターンオーバーを促進し、メラニン排泄を促進させる作用があり、肝斑にも有効です。肝斑以外にも老人性色素斑や炎症後色素沈着の治療にも使用できます。3~4か月の治療期間ですが、最初の約1か月間は落屑(らくせつ)を伴い肌がポロポロとむけてくるので、ダウンタイムのある治療とも言えます。それでも良好な治療効果が得られやすいので、肝斑以外のシミも目立つような肌コンディションの悪いケースなどでは選択する価値のある方法と言えます。


トラネキサム酸内服

トラネキサム酸内服薬

メラニン産生を抑制する働きを持つトラネキサム酸を中心とした内服薬を服用することで肝斑を改善させることができます。当院ではトラネキサム酸に加えてビタミンC・Eを合わせて処方しています。市販の肝斑治療薬にトランシーノがありますが、主成分はトラネキサム酸です。これら内服薬はメラニンを積極的に除去する作用はありません。あくまでメラニンの産生を抑制する作用のみです。そのため、内服薬のみで短期間のうちに肝斑を改善させることは難しいですが、メラニン除去作用のあるレーザートーニングや外用療法を組み合わせることで相乗効果が期待できます。


 

当院では、一般的に肝斑治療を希望される方のうち、ダウンタイムなく気軽に治療をされたい方や肝斑の程度が軽度~中程度の方にはレーザートーニングを、ダウンタイムが許容できる方や重症の肝斑、肌のコンディションの悪い方にはトレチノイン・ハイドロキノン療法をおすすめしています。レーザートーニングを選択される場合はレーザー単体よりも経皮導入を組み合わせた方がより早く改善できます。また、内服療法はレーザートーニング、トレチノイン・ハイドロキノン療法いずれにおいても組み合わせることで治療効果が高まります。

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