細かなシミが顔にたくさんある場合の治療

細かなシミが顔に無数にできてしまっている人が今日診察にいらっしゃいました。

細かなシミが顔に無数にできてしまっている場合、多くは老人性色素斑か雀卵斑(そばかす)です。

両者の鑑別はその発生時期(大人になってからできたのか子供の頃からあるのか)や分布(顔の外側が優位か中心が優位か)などによって行いますが、 治療法に大きな差はありません。

但し、予後は異なり、両者とも一旦良くなりますが、雀卵斑の場合は数ヶ月~数年の経過でまた出てきます。

今回は細かなシミが老人性色素斑の場合の治療法について解説します。

そもそもこのような状態になっている方の特徴として、普段から紫外線を多く浴びている、あるいはかつて多く浴びていたことがあるという点が挙げられます。

日頃紫外線を浴びてしまいやすい屋外で仕事をされることの多い方(農業や建築業など)、マリンスポーツやゴルフ、アウトドアスポーツをされる方、園芸や庭いじりが趣味の方などが該当します。

シミの治療法には、まず点で治療するか、面で治療するかという問題があります。

点で治療する方法は治療強度が強く、1週間~10日程度かさぶたができるのでダウンタイムもあります。

当院の治療法で言うと、Qスイッチアレキサンドライトレーザーがこれに該当します。

面で治療する方法は、お顔全体に照射するもので、治療強度はマイルドなものからやや強いものまであります。

当院の治療法では、マイルドな施術としてセレック(光治療)やレーザーフェイシャル、やや強い施術としてフラクセル3があります。

 

(1)Qスイッチアレキサンドライトレーザー

点で治療する場合、たくさんある細かなシミの一つ一つに地道にレーザーを照射していきます。

照射したシミすべてが一旦かさぶた状になるため、 自然にはがれるまでの1週間~10日間位は見苦しく感じるものの、かさぶたがはがれた後は一気に状態が改善します。

ですので、この治療を行う場合は、まとまった休みに入る前などに行うとストレスが少なく治療できます。

この治療の良い点は、根治性も高く、1回の治療でほぼ良くなる点です。

但し、通常のQスイッチアレキサンドライトレーザーの場合同様に、炎症後色素沈着は生じる可能性があります。

 

(2)セレック(光治療) 光治療は面で治療する場合の代表的な方法です。

光治療は、反応がマイルドなため、基本的にダウンタイムのない治療で、目立つようなかさぶたはできません。

(但し、稀に肌荒れやニキビのような症状が出る場合があります。)

1回の治療で終わりというものではなく、1ヶ月おきに複数回繰り返す必要があります。

シミを段々と薄くしていくというイメージです。

欠点としては、通常完全にシミが取れるということはなく、あくまでシミが薄くなるという程度にとどまることです。

それでも、ダウンタイムなく治療できるのというのは大きな魅力で、特に女性に人気が高い治療です。

 

(3)レーザーフェイシャル

この施術も面で治療する方法です。

レーザーですが、(1)の方法よりマイルドで、ダウンタイムはありません。

(2)と似た方法ですので、どっちがより良いかというと難しいところですが、 マイルドに治療する場合は、現状セレックの方をオススメしています。

 

(4)フラクセル3

この施術は面で行う治療ですが、(2)(3)と違ってダウンタイムがあります。

小さな穴を無数に開けるレーザーで、皮膚の入れ替え作用があります。

穴の空いた部分に小さなかさぶたができ、1週間でかさぶたと共に細かなシミがはがれ落ちていきます。

細かいシミはこの治療を一度行うことで結構良くなりますが、可能であれば2~3回行うとより良い状態になります。

小さな穴をたくさん皮膚に開けることで、お肌に適度なストレスを与え、活性化していきますので、肌のキメを整えたり、毛穴や小じわの改善にもつながります。

シミだけでなく肌全体の質が向上するという点でオススメです。 以上、細かいシミがたくさんあるようなケースでは点で治療するのか、面で治療するのかという選択肢があります。

細かいシミ以外に肝斑が存在しているケースも多々遭遇しますが、肝斑がある場合はレーザートーニングなどの肝斑治療から入る必要があります。